横丁(1)「橋梁通信」顔見世でございます

やあ、大工の熊さん。江戸の町のインフラ整備に腕を振るっているそうだな。ご苦労様★横丁のご隠居らしからぬ間違いを。インフラという言葉はまだない時代ですよ

★一本取られたな。でも、職人さんたちのお陰で、隅田川では永代や両国の橋の工事が支障なく進んでいるようだ。皆、喜んでおるぞ★職人の前でなんてことを。支承がないと、橋は困ります

★話がかみ合わないな。ところで今晩、八ちゃんと一献傾けるとか。ご相伴にあずかりたい★はい、床版は大切ですから、ご一緒に★でも、侠客は嫌だよ。呼ばないでおくれ★また、そんな。橋脚とは仲良くしませんと

★うーん、私の知識は職人のお前さんよりケタ違いに少ないな★ケタのこと、分かっています? 橋のあれこれを町衆にもっと知ってもらうよう努めないと★そうしておくれ。皆が「きょうだい」になれるから

★「橋梁通信」顔見世の創刊準備号でございます。ごひいきを賜りますよう、お願い申しあげます。

(3月1日付で発行の「創刊準備号」1面コラム。4月の創刊後も、1面コラムとして、自由奔放、縦横無尽、融通自在に展開します)