日本道路協会 会長 谷口博昭氏(現・名誉会長)

創刊記念インタビュー

官民のパートナーシップで新時代の公共事業を切り開く

谷口氏は、多くの顔を持っている。日本道路協会会長、国土技術研究センター理事長、日本トンネル技術協会会長、全国土木施工管理技士会連合会会長、在京和歌山県人会会長。そして、福島を拠点に楽しく住みやすい地域社会の実現を目指す特定非営利活動法人ハッピーロードネットの特別名誉顧問。橋梁通信のスタートに当たり、お話を聞かない訳にはいかない。

谷口 安倍政権になって少し明るさが見えてきた感じはしますが、公共事業は厳しい状況にあることは変わりないという認識が大事です。特に道路特定財源が一般財源化されてから、道路の主要な構造物の1つである橋梁についても、メタル、鋼構造物はピーク時に80万トンを超えていたのが20万トンを割るような厳しい状況になりました。PC橋もピーク時から半減です。こうした厳しい現状に対し、各企業の競争、創意工夫が大前提だが、橋梁業界として、もう少し大所高所、長期的な観点から、力を合わせ、小異を捨てて取り組む時期に差しかかっているという感じがします。

   谷口 官と民は良い夫婦関係のようにね。夫婦喧嘩ばかりしていたら幸福な家庭はない。足を引っ張るのでなく、官民の相互信頼ですね。あな

たがおってこそ、私があるんですと。どっちが夫か妻か、分からないけれど。官はそういう立場になかなか立てないが、相互互恵ですよ。官だけでは、インフラは成り立たちません。

(続きは「橋梁通信」2018年4月1日号でご覧ください)

 

 

 

谷口博昭氏

1948年和歌山県生まれ。東京大学工学部卒業。建設省(現 国土交通省)に入省し、道路局高速国道課長、同局企画課長、近畿地方整備局長、道路局長、技監、事務次官等を歴任した。