ゆれる点検② M-CIM研究会代表 中馬勝己さん

ロボット技術は第一線技術者の相棒になりうる

ロボットによる橋梁点検には、利点・不利点の議論が錯綜する。「M-CIM研究会」は橋梁メンテナンスに3次元データ(CIM)を活用する構造物調査が専門の中小企業・団体の集まり。2年半前に発足した。研究会発起人で代表の中馬勝己さん(53)=補修技術設計社長=は、10年かけて取得したノウハウを会員に惜しみなく提供しており、CIMなどロボット技術こそが「第一線の技術者にとって、良き相棒となりうる」という。

(略)

 

3次元を構造物計測に応用

同社は測量の3次元スキャン技術を構造物計測に応用した。1秒間に約10万発のレーザーを照射して構造物の表面形状の点群データを取得し、対象物の形状寸法だけでなく、対象物までの距離・方位など周辺の状況も正確に計測するもの。計測が困難な狭い場所や高所も計測できるようになった。

CIM活用は、計画工数の大幅減、遠隔非接触計測による業務の安全確保、暑くても寒くても狭くても効率的にデータ取得、リアルデータが将来の維持管理業務に活用できる――など利点が多い。同社は今日まで、400橋以上で運用している。スキャナー、点群汎用ソフト、3次元画像処理ソフトなど新製品を相次ぎ購入して試行錯誤を繰り返し、ノウハウを蓄積してきた。

(続きは「橋梁通信」2018年4月15日号でご覧ください)

 

メモ 中馬勝己さんはAI頭脳を積載したロボットが開発されてもできないこととして、①橋を設計した人の思い入れや大事にした点を見抜く力②一輪車(ネコ)でコンクリート運んでいる途中で転倒してコンクリートをこぼしてしまったことでできた打ち継ぎ目を、そう想像して理解する力③橋を見て、その橋を設計・架設する際に何が大変だったかに思いを巡らすこと・・・⑦橋を好きになること⑧お酒を飲むこと―等を挙げている。

 

 

 

 

 

 

 

キャプション①

3つのモニタ―画面を見ながら仕事進める中馬さん