橋本五郎氏① 「公共事業には生活を変える力がある」

橋梁通信は「論」を張ります

橋梁通信はいわゆる専門紙ですが、業界向けの内輪の記事で紙面を埋めようとはしません。もっと大きな視点から「論」を張りたく思います。なぜなら、橋梁業界は今、曲がり角にあります。かつてのように右肩上がりで仕事が増える時代はとうに去りました。市場は縮小していますが、しかし、財政難の中での橋梁老朽化という難問に直面しています。業界として、どう立ち向かうのか。考えようではありませんか。声を上げて社会に発信しようではありませんか。そのために、まずは進むべき道を各界の識者に伺うことにしました。

         橋本 小泉内閣の時に公共事業に対する悪の意識が非常にあって、特に道路は強い批判が決定的になった。しかし、橋にしろ道路にしろ、そこに住む人にとってだけでなく、いかに大切かというのは、もっともっと言われていいと思います。

橋本 例えば私の田舎のある、3段飛びで渡れそう小さな橋に親しみを感じるなあ。毎日渡るところですからね。

橋本 山本周五郎の「ながい坂」という小説で、三浦主水正という主人公が8歳の時、いつも釣りに行ったりする時に渡っていた橋が、ある日、取り壊されてしまった。それはなぜか。

橋本五郎文庫。様々なジャンルの本が並ぶ

[五郎のえ」。古民家の部材が使われている

橋本 「橋本五郎文庫」の近くに「五郎のえ」を建てたのですよ。「え」って、秋田弁で家のことを短く言うんです。年寄りが集まる場所を作ろうと。

(続きは「橋梁通信」2018年4月1日号でご覧ください)

 

橋本五郎氏

読売新聞の政治部記者、政治部長、論説委員などを経て、現在は特別編集委員。日本テレビ系列の番組で、ソフトな語り口でしかし核心を突くニュース解説で好評を博している。アイドルグループSMAPの解散に際して、テレビで「忠ならんと欲すれば孝ならず。これだけの国民的なグループが、育ててくれた人を大事にしようとすると、事務所と対立しなければならない。この状況に対して、事務所はどう考えているのか。SMAPは財産。事務所の1雇い人ではない」という趣旨を述べ、「素敵なコメント」と話題になった。秋田県三種町出身。今も故郷を大切にし、交流を続けている。