主張(5)「説得力を欠く要因は、まやかし」  木戸健介さんの足跡をたどる3

ジャーナリスト木戸健介さんは2011年、国土技術研究センターで「公共事業とメディア」と題して講演した際、道路特定財源の一般財源化を巡って国土交通省が2005年頃、主要新聞の論調を調査した資料に触れ、地方紙を「常識的な論調」と評価する一方、中央紙は「説得力に欠ける」と批判した。地方紙が「地方はまだ道路整備に財源が必要」「受益と負担の関係が一般財源化の大きな問題」としたのに対し、中央紙は「道路整備は進んだ」と主張していた。

木戸さんは中央紙を批判した理由を、「日本全体の財政事情を考えたとき税収を下げるような施策をとるべきではない」と、道路関係諸税の暫定税率を維持したままでの一般財源化を主張したためとした。木戸さんはこの点について、「受益者負担の原則に基づく特定財源制度のメリットを否定する根拠が曖昧」と述べた。

そして、中央紙が「自動車は一般的に広く普及しており、一般財源として(自動車関係諸)税を徴収することは不公平でない」と主張したことに対し、「本当にそうでしょうか」と疑問を投げかけた。「まやかしがある」というのだ。

(続きは「橋梁通信」5月15日号でご覧ください)