中川橋の躯体が概成 歴史的アーチ橋を活用 名古屋

名古屋市緑政土木局は、中川橋改築工事を2010年度から進めてきた。今年2月、地組して台船に乗せた鋼箱桁を、潮の干満を利用して台船一括架設工法で架設。これで橋梁躯体が概成した。

鋼箱桁を台船一括架設

中川橋は同市港区の中川運河の最下流に位置する橋長47・4m、総幅員16・2m鋼ブレースドリブタイドアーチ橋(下路式)。国内で現存する同形式橋では古く、1930年(昭和5年)の完成から88年が経過した。

工事が進む中川橋(下流から)

同橋改築工事の事業目的は、耐震化と都市計画道路幅員の確保(整備後30m)にある。具体的には①RC橋台の老朽化が進んでいることから橋台の撤去・新設②アーチ橋鋼床版の疲労き裂対策としてアーチ部を補修して再利用し鋼床版部を撤去・新設③幅員拡幅のため上流側に鋼単純非合成箱桁の新設――などを行うもの。

工事の流れは、下流側に仮橋を設置して交通をう回路に切り替えた後、現橋アーチを上流側に設置した仮設橋脚に横取りして橋台の撤去・新設。アーチ橋を再び横取りし、拡幅箇所に新たな鋼箱桁を架設。本線を開通後に仮橋を撤去するなど20年度の完成を予定している。

中川橋(上流から)

市は今後、新設橋の床版工、橋面・取付道路の舗装工などを行う。2018年度には第2四半期に「中川橋改築工事(護岸工及び取付道工)」、第3四半期に「中川橋改築工事(護岸工及び取付道工)(その2)」などの発注が予定されている。

施工は下部工が淺沼組、不動テトラ、不動テトラ・二友JV、上部工のうち現橋移設工及び鋼床版取替工が佐藤鉄工、鋼桁製作架設工がIHIインフラシステム、橋面工が加藤建設、床版工及び橋面工がフルタ工業。