旭建設ドボジョ2人が発表 M-CIM研究会

4月20日に開かれたM-CIM研究会の技術ミーティングでは、9件の発表でずらり男性がマイクを握ったなかで唯一、宮崎県日向市の旭建設(黒木繁人社長)から女性2人が登場した。演題は「新米女性技術者が動かすICT土工」。土木女子の活躍ぶりは――。

(右から)松田さん、酒井さん

発表者は、工事部アセット・マネージメント部門の酒井希実さんと空撮事業部の松田光代さん。

酒井さんは南九州短大の国際教養学科を2017年に卒業した。専攻は名前の通り、土木とは関係ない。就職説明会の際、同社のブースを訪れ、「楽しそう、経験してみたい」と思ったことが入社の動機だ。

配属先は、道路建設に先立つ掘削・法面形成の工事現場。MG(マシンガイダンス=高さ、位置、勾配等を自動コントロール)を導入したバックホーを使うことで、丁張り(切土・盛土の勾配角度を現場に表示したもの)を必要とせず、安全で効率のいい作業が可能になる法面形成に携わった。このバックホーにはテルトセンサー(傾きを計算し、バケットの正確な位置を把握する)とGNSS(衛星測量システム)が搭載されており、ICT土工の一つの象徴だ。

現場のUAV(ドローン)撮影に携わったのが、松田さん。別府女子短大食物学科を2001年に卒業後、医療関係や老人ホームに務めていたが、UAVに関心を持ち、JUIDA認定スクールで操縦資格を取得した。同社には昨年1月に入社したばかりだ。

UAV撮影では、国交省への飛行申請から、アプリ(自動操縦システム)の事前設定、対空標識の設置、飛行・撮影、画像解析・3D点群処理、出来高管理までを行った。

こうした発表に、会場から感嘆のどよめきも。参加者から「わが社でも女性を採用しているが、上司にはどんな教育法を望むか」という質問が出ると、2人は「仕事をある程度任せてもらうと、やりがいを感じる」という頼もしい回答をしていた。