更新・改築を事例から学ぶ 土木学会 複合構造講習会

盛岡で開催し盛況

土木学会・複合構造委員会「構造物の更新・改築技術に関する研究小委員会」(葛西昭・委員長)は5月25日、盛岡市のアイーナ岩手県民情報交流センターで、委員会活動の成果報告会を開催した。

同小委員会は昨夏、検討を重ねてきた内容を、「複合構造レポート13  構造物の更新・改築―プロセスの紐解き―」(土木学会)として刊行。成果報告会は、同書の講習会の意味合いを持つ。

大西会長

今回、小委員会の主査で、「岩手県インフラ研究会」会長の大西弘志・岩手大学准教授が報告会を盛岡に招聘したことで、これまでには余り前例がない地方都市での、土木学会主催の講習会の開催となった。

大西会長は「今後もできる限り中央の新しい考え方、新しい技術を盛岡に引っ張ってきたい」と抱負を述べ、手弁当で来県した講師陣に謝意を述べた。

講習会参加者は80人に上った。参加者の一部からは「日本全国の老朽化橋梁の大規模補修や更新事例が参考になった」(設計コンサル・42歳)、「制約下にある難しい工事を大胆な複合構造の活用や材料を用いて解決していく手法を学べた」(県内ファブ・35歳)、などの声が聞かれた。

▼講習会の内容は次の通り。▽開会挨拶 西崎到・ 複合構造委員会委員長(土木研究所)▽構造物の更新・改築の計画 滝本和志氏(清水建設)▽維持管理の現状に関するアンケート調査 大西弘志氏(岩手大学)▽更新・改築の事例における実情 茂呂拓実氏(阪神高速道路)▽ 更新・改築の判断に期待される計測技術 新井崇裕氏(鹿島建設)▽更新・改築の意思決定に至るプロセス 斉藤雅充氏(鉄道総合技術研究所)▽更新・改築に至る意思決定事例 枦木正喜氏(西日本高速道路)、佐藤彰紀氏(阪神高速道路)▽更新・改築事例にみる制約と更新・改築技術 蔭山路生氏(オリエンタルコンサルタンツ)、垣内辰雄氏(ジェイアール西日本コンサルタンツ)▽更新・改築を実現するための技術 齋藤隆氏(大林組)▽更新・改築技術の現状課題と将来展望 齋藤隆氏