ICT活用でインフラ整備を 土木学会 AI懇談会 提言

土木技術者にICTは不可欠なスキル

土木学会(大石久和会長)の会長特別委員会「国土・土木とAI懇談会」(座長・坂村健東洋大学情報連携学部長)はこのほど、約1年間の検討結果として「インフラ・国土管理における土木とICTの融合に関する提言」をまとめ、公表した。

提言はまず、多くの企業がICT導入を進めてきたが、必ずしも生産性向上に結びついていないと指摘。とりわけ土木分野では「他分野と比較してICT導入が遅れていると言わざるを得ない」として、「土木技術者にとってもICTを不可欠なスキル」と再確認し、「IoTやAIを活用して省人化や生産性・コスト効率の向上に努め」、インフラの整備・運用、国土管理の課題を解決すべきと訴えている。

そのためには、自らのデータを他と共有、課題解決を図る「オープン型マネジメント」が求められるので、土木内外の分野と連携するプラットフォーム作りが重要とした。「オープン」とは、あらゆるデータを公開することではなく、「誰もがデータにアクセスする資格を有すること」であり、データを安全に管理するための方策を講じることが必要と述べている。

そして、土木分野とICT技術の融合を進めるためには、「新技術を試行的に導入する機会及び空間を設けることが必要」と提言。「土木技術者がICTを積極的に活用して合理的かつ持続可能な国土や公物の管理を実現」したいとした。

「インフラデータチャレンジ」 土木学会募集へ

土木学会は「インフラデータチャレンジ」を始める。インフラ管理者や利用者が抱える課題をICT活用で解決するアプリやアイデアを公募するもので、募集は今年7月から来年1月26日まで。4月に受賞者を発表、表彰する。賞金は最優秀賞50万円で、賞金総額は2百万円。詳しくは、http://jsce-idc.jp/ へ。