京都の流れ橋 台風で流れ復旧 四万十の沈下橋 復旧を支援へ 

川に架かる橋は古来、増水に対する備えが求められた。あらかじめ橋桁が流れることを想定した「流れ橋」、水面下に沈んでも良しとした「沈下橋」。伝統的な形式の橋を巡る最近の話題をお届けする。

水位上昇で上部工流れる 上津屋橋

水位が下がった後に撮影した上津屋橋。流された上部構造がワイヤロープで橋脚につながっている

 

京都府の木津川に架かる上津屋橋(こうづやばし)は、長さ356・3m、幅3・3m。木造の人道橋(バイク、自転車は降りて押せば通行可)で、欄干はない。出水時に水位が一定に達すると、橋脚に載せただけで、ワイヤロープでつないである上部工が流れる仕組み。日本の代表的な流れ橋で、時代劇のロケ地になることも多い。

 

復旧した上津屋橋

1953年(昭和28年)の架設後21回流出し、とりわけ2011年(平成23)年からは4年連続で流されたため、2016年(平成28年)、府は橋脚を75㎝かさ上げするなどして架け直した。

しかし、昨年10月の台風21号による増水でまたも流された。上部工はワイヤロープでつながれており、いわば想定通りの展開。府は復旧工事を進め、このほど通行止めが解除された。(写真は京都府山城北土木事務所提供)

 

 

 

 Tシャツのデザインコンテスト 四万十の商工会青年部

エトキ 流れ橋3

現在の岩間沈下橋。寸断された路面が痛々しい

 

一方、最後の清流・高知県の四万十川に架かる岩間沈下橋は、1966年(昭和41年)に架設された。長さ120m、幅3・5m。橋脚は鋼管で、上部工はPC。ポスターなどによく登場する観光スポットだ。

昨年11月、橋脚9本のうち1本が約1m川底に沈み込み、路面がV字形に折れ曲がった。四万十市が調べたところ、橋脚に傷みが見つかり、橋を通行止めにするとともに、路面が折れた部分を撤去した。

市は復旧のための設計を進めているが、工事には多額の費用がかかりそう。そこで、地元の四万十市西土佐商工会青年部は早期の復旧を支援しようと、チャリティTシャツを作成・販売することにした。売り上げの一部を市に寄付する。7月16日必着でTシャツのデザインコンテストを実施しており、秋ごろに販売を始めるという。

応募の詳細は、西土佐商工会のホームページで。(写真は四万十市西土佐商工会提供)