余話 護国寺から 5 明治神宮に橋は?

さて、東京の明治神宮である。神宮の境内を思い出しても橋の景観をにわかにはイメージできなかったので、「明治神宮に橋はないのでは?」と、ある日確かめに行った。

写真1

JR原宿駅を降りると、まず「神宮橋」(写真1)がある。1981年(昭和56年)に架け替えられた。親柱が大きくて目立つ。さすが明治神宮には立派な橋がと一瞬思ったが、事情は違う。

(中略)

境内に入ると、参拝者は外国人が目立つ。しばらく進むと、参道に橋がかけられていた。

写真2

境内図を見ると、「神橋」(写真2)という名前である。手元のスマホで神宮のHPを見ると、「しんきょう」と読むようだ。やっぱり、神宮にも橋はあった。

しかし、神宮に聞くと、事情は伊勢神宮や亀戸天神と少し違った。橋は精神的な存在というより、景観上のデザインとして架けられたのだという。

(中略)

森本哲郎さんは「旅は人生 日本人の風景を歩く」(PHP研究所)に「どの社(やしろ)にも必ず橋がかけられている」と書いたが、現実は全部という訳ではない。それぞれの経緯や立地等も関係するのだろう。

追記すると、明治神宮にはもう一つ、いや人によっては神橋より見応えがあると思うだろう橋がある。

写真3

その名も「太鼓橋」(写真3)。どっしりした古い石橋である。本殿の裏側だが、参拝の折など足を延ばしたらいかがでしょうか。

(全文は「橋梁通信」6月15日号でご覧ください)