リペア会 定例会開催 淀川大橋床版取替をテーマに

リペア会は第20回となる定例会(近畿支部担当)を6月14日、大阪市北区梅田の毎日インテシオで開いた。

 近畿支部長の廣瀬彰則氏(写真左、エイト日本技術開発国土インフラ事業部技師長)は冒頭、「近畿建設関係のホットなニュースであり圧倒的な存在感である「国道2号淀川大橋床版取替その他工事」について今回のテーマにした。講演の方々からいろんな知識をいただければ有り難い。予想通り120人以上に参集いただき感謝する」と述べ、会長の大塚久哲氏(九州大学名誉教授)の開会挨拶の後、国道2号淀川大橋の床版取替工事について4つの特別講演が行われた。

講演ではまず、国土交通省近畿地方整備局道路部道路工事課長の藤本昭彦氏が同橋で国内初めての契約となる「技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)」について、導入の背景、契約者決定までの流れなどを解説。

次に同局大阪国道事務所総括保全対策官の奈良明彦氏が92年の歴史を持つ淀川大橋の概要、事例の少ないコンクリートから鋼への床版取替の工事概要等について講演。

続いて関西大学教授の坂野昌弘氏が同橋の調査から補修方針決定までに関わってきた流れ、採用された支圧接合型の新型ワンサイドボルト(TRS)を用いた「疲労フリー鋼床版」の研究開発、実証実験の結果、性能評価等について概説した。

最後に廣瀬支部長がコンサルタントとして携わった観点から、同橋長寿命化計画と床版取替工事の設計内容とその意義についてまとめた。

さらに、会員会社である五洋建設と前田建設工業新技術も紹介された。

▼(一社)リペア会は土木建築の補修改修分野において、実験や解析を通じた技術開発とその普及、持続可能のための人材育成、利益の出せるビジネスモデル構築を目指して、2014年に設立。現在、点検、調査、診断、設計、工事、機材、材料、商社など、異業種51社が参画し、一体での取り組みを画策している。また、発注者からのニーズと企業の持つシーズのマッチングの機会を設け、海外からの技術者受け入れ、技術紹介なども行っているという。会長は大塚久哲九州大学名誉教授、事務局は㈱KMC(兵庫県西宮市)内。