今年度 73万橋のデータ蓄積へ  17年度診断の詳細は今夏にも公表

道路橋定期点検を初めて同一基準のもとで

いよいよ最終年度を迎えた。2018年度末、日本全国すべての道路橋72万6190橋(17年3月末時)の点検が完了する見込みだ。

国土交通省、高速道路会社、都道府県・政令市、市町村などの全道路管理者が14年7月から4年余の歳月をかけて、道路橋定期点検を初めて同一基準のもとで進めてきた。18年度末までの4年余、つまり1735日に毎日点検したとしても、日本全国で1日当たり約419橋ずつ完了させないと終わらない計画だ。

全道路管理者は16年度末までに39万8243橋(約55%)の点検を実施した。17年度実施数は、早ければ今夏にも道路局から公表される。今回用いられている橋梁定期点検要領の作成に関わった技術者は、14年時点で「とにかく1巡目が大事だ。適切な点検・記録を行えば、貴重なデータが蓄積できる」とその意義を強調した。

溝橋への「近接目視点検」の適用に異論

多くの道路管理者の関心の1つが、2巡目以降に点検の精度をどこまで求められるのかという点にある。ある政令指定都市では単年当たりの点検費が5億円、5カ年で計25億円もの費用がかかる見込みだ。これまで計上していなかったその費用を補填するため、従来は維持補修費だった分野から一部を点検費に回しているという。その分、補修工事が先送りになった。1度動き出した大きな潮流を変えるのは簡単なことではないが、全国を歩いてみると、ほとんどの道路管理者がすべての橋への、例えば溝橋への「近接目視点検」の適用に異論を唱えていた。

(略)

跨線橋点検費が高いとの意見 「判定区分Ⅲ」の取り扱いに困惑も

全国の至る所で跨線橋点検費が高いとの意見が多い。不当なほど割高だと言う声もあれば、たしかに高いが納得できる、などそこも意見が割れている。また、「判定区分Ⅲ」※1の取り扱いに困惑している管理者もいる。

(続きは「橋梁通信」2018年4月1日号でご覧ください)