受注者の嘆き 1 現場の声反映されず

橋梁通信社は、橋梁業界関係者が仕事に自信と希望を持てる縁になりたいと考えている。そのためには発注者・受注者の本音、嘆き、思いを届ける必要がある。本紙に寄せられた、又は取材で聞いた声の一部を紹介する。

元請は知ったかぶりを止めて

東北地区 専門工事業者社長 53歳

元請会社がしっかりしてくれないと、我々の会社が最悪、つぶれることもある。たいてい、現場を知らない元請の監督に限って、創意工夫をしたがる人がいる。はっきり言って、自己満足の範疇なんだよね。費用ばかりが嵩んで、何のメリットもないことが往々にしてある。普通にしていれば、適正に元も下も利益が出るにも関わらずだよ。

我々はこの道で数十年やってきたプロだ。元請の担当者と少しでも話せば、現場や専門工法のことを、その人が分かっているか、いないかがすぐに分かる。良い大学を出ているかもしれないが、知らないことを知らないと言えるか言えないか。もっとも重要なことだと思うよ。

(以下、略)

鉛含有で工事中止に

近畿地区 塗装施工業者役員 69歳

鋼橋の塗替え塗装工事で、既設塗膜に鉛など有害物が含有されていることを知った後の、複数の道路管理者の対応にあきれている。

ある役所では、追加の費用は出せないので、含有されていなかったことにして目をつぶって工事をして欲しいと言われた。作業員に健康障害が出たら、請負者の責任になるから、応札そのものを辞退したよ。また別の役所では、費用は出せないので、減面積(数量変更)します、という。

最も酷かったのが、「よしっ分かりました。私が異動するまで、工事は中止!」だってさ。

(以下、略)

自治体の橋ボロボロ

関東地区 設計コンサル 53歳

前回の東京五輪前に自治体が作った橋がボロボロの状態で問題になっている。五輪に手一杯で、橋に十分な神経が行かなかったのではないか。職人不足もあったかも知れない。

(続きは「橋梁通信」5月1日号でご覧ください)