橋はなぜ落ちたのか ミャンマー 東大・企業が調査

2018年4月1日にミャンマー連邦共和国のミャウンミャ橋(Myaungmya橋、吊橋)が崩落し、2人が死亡した。ミャンマー建設省の許可を得て、東京大学・生産技術研究所(以下、東大生産研)の長井宏平准教授の研究チームが、関係日本企業等と現場調査を実施。同調査の報告会見を6月15日、東京・目黒の東大駒場リサーチキャンパスで開いた。長井准教授は「原因はメインケーブルの維持管理不足による破断と考えられる」と説明した。

崩落したミャウミャ橋

 

破断したケーブルが散乱し、横桁を巻いている。反力の大きさを感じる

「ミャウミャ橋の崩落は、吊橋のメインケーブルが充分に維持管理されておらず、橋を地面に固定する地中のコンクリートアンカー部で激しく腐食し、破断したためだと考えられる。吊橋のメインケーブルが維持管理不足のため腐食で破断し、橋梁全体が崩落した事例は、ワイヤを用いた近代的な吊橋建設以降の130年で例がない」

説明する長井准教授

長井准教授は、モニター画面を指差しつつ、身振りを交えながら崩落原因を説明した。

ミャウンミャ橋は中国企業によって設計、ミャンマー建設省によって建設され、1996年から供用された(表1)。

研究チームは、崩落直後の4月5~7日にかけて、現地調査を行い、原因を把握するとともに、ミャンマー建設省の依頼にもとづき、同じ形式の吊橋3橋の安全確認のための調査を、ミャンマーに関係する日本企業(I&H Engineering Co;Ltd、IHIインフラシステム、エイト日本技術開発)とヤンゴン工科大学と協力して行った。

破断した素線

その結果、--

(全文は「橋梁通信」7月1日号でご覧ください)