湿式塗膜剥離工法を進化させる MAGパネル 剥離回数が1/3に

滋賀国道事務所堅田維持出張所は、国道161号新石田川橋(滋賀県高島市)の耐震補強工事で、塗装履歴の中で既設塗膜に鉛の含有が確認されたため、剥離剤による湿式剥離工法を採用することにし、剥離回数を決定するための試験を実施した。

試験は本線、ONランプで、主要メーカー2社の剥離剤を使用した在来型の塗布工法を実施するとともに、新工法であるマグネット付きパネルを用いた 剥離養生材「MAGパネル」を試験的に使って行われた。

その結果、剥離剤塗布工法では3回の剥離工程が必要であったのに対し、MAGパネルを用いて養生した場合には1回(48時間養生)で剥離することができた。また、アンカーパターン内に入り込んだ塗料まで膨潤軟化していたことで、アルカリ電解水を散布したワイヤーカップによるバフ掛けでほぼ粉塵を発生させることなく、製作当時のブラスト素地面を再現できることが検証でき、新技術が有用であることが確認できた。

同工事の監理技術者である長藤高行氏の話

「在来工法や過年度工事で3回を必要とされた剥離工程が1回で可能になった。夏場に向けて剥離剤の乾燥に留意する必要がなくなったことで、工程が調整しやすくなると思う、また、 MAGパネルを使用することで、作業員の負担軽減や、塵埃発生抑制による作業環境改善の効果を期待している。より良い品質をもって無事故で工事を進めていきたい」