素地調整~塗装を1日で 段ボールで局部補修 首都高速など

 手間がかかる局部腐食の補修策を開発

 首都高速道路㈱(東京都千代田区、宮田年耕社長)など5者は、鋼橋の局所的な腐食部位を補修塗装する「スポットリフレ工法」を開発。6月13日、東京都大田区の同社補修基地内施設でデモを公開した。

 工法は、ロープ・装身具を使用した技術者が構造物を利用してぶら下がる「特殊高所技術」と補修器具とを融合させたもの。同日のデモ施工では下フランジ面積0・25㎡に、ブラストによる素地調整から塗装までの一連の作業を1時間で行った。

 ブラスト時の粉じん飛散を防止するために用いられたのは段ボール箱。工場で使用されるキャビネットブラスト装置を、段ボール箱に代替させて現場に持ち込んだ。箱内で研削材ガーネットが跳ね返る位置には、ゴムシートを張り付け補強するなど入念なシミュレーションのもと実用化された。   

首都高に4社の知見集結 永田課長、片山代表が主導

(左から)開発チームの村上氏、小寺専務、永田、片山、安波の各氏

「スポットリフレ工法」は首都高速のほか、スプライス・ラボ(福岡市博多区、片山英資代表)、極東メタリコン工業(兵庫県宝塚市、小寺悟史社長)、特殊高所技術(京都市南区、和田聖司社長)、(一財)土木研究センター(東京都台東区、常田賢一理事長)の計5者による開発。キーマンは首都高速保全・交通部の永田佳文課長とスプライス・ラボ片山英資代表の2人だ。

片山代表は、高速道路公社を経て起業し、特殊高所技術の取締役に就任。土木の魅力を世の中に発信するツタワルドボクも運営する。

同代表は、極東メタリコン工業の小寺健史専務と8年前頃から局部腐食へのブラスト適用を協議し、土木研究センター安波博道部長と部分塗替えのマニュアル作りなどに汗をかいていた。

今回、首都高速の永田課長のもと、4社の知見が集結した。