近畿初 直轄診断+修繕代行事業 猿飼橋完成式典開く

近畿初の「直轄診断」と「国による修繕代行事業」を実施した猿飼橋(奈良県十津川村)の工事が完了し、十津川村、近畿地方整備局共催の完成式展が6月30日、同村内の「ホテル昴」で、関係者、住民ら約80名が出席して開かれた。

式では最初に、更谷慈禧・同村長が「全国9箇所の直轄修繕代行の一つに入れて頂き、大変光栄だ。村内にはダムをまたぐ長大橋・吊橋が多く、村の財政、技術力では修繕が追いつかない中、国による修繕代行が行われたことを心より感謝する」と喜びを語った。

続いて、奈良県選出の衆議院議員、田野瀬太道氏が「地域の生活・観光・経済・防災等に、国により生まれ変わった猿飼橋は計り知れない、数字に表せない効果、恩恵がある。こうした整備はこれで終わりではなく、国道168号も生まれ変わるべく、更なる整備促進をお願いしたい」と祝辞を述べた。

引き続き猿飼橋の現地に移動し、十津川高校生徒の司会で完成パネル除幕式を行った後、くす玉割り、記念撮影が行われた。

同橋は一級河川熊野川を渡り、平谷竹筒線に架かる橋長138・8m(中央径間116・8m)、幅員4mの鋼ランガー桁橋。地域住民、老人ホーム、紀伊半島大水害(平成23年)の復興村営住宅等と、国道168号を結ぶルートとして重要な役割を担っている。1974年の完成から40年以上経過し、老朽化による損傷などが表面化していた。

同村は15年7月、国土交通省に「直轄診断」を要請。同年11月、近畿地整は初の直轄診断として、専門の技術職員でつくる「道路メンテナンス技術集団」を派遣、鋼部材の亀裂、塗装の劣化状況、ボルトの破断の有無、箱型構造部分の滞水などの現地調査を行わった。

16年3月、直轄診断の結果報告とともに、同村から同省に修繕代行の要請があり、翌4月に新規に事業化された。

今回の補修工事の項目は、塗装塗替工 2300㎡、亀裂調査、ボルト締めによる鋼板(当て板)接合28箇所、点検用検査路設置1式等となった。設計はパシフィックコンサルタンツ、施工は下村重機が行った。