「7月豪雨」 橋梁に深刻な被害

7月上旬に西日本はじめ日本各地を襲った「平成30年7月豪雨」で、橋梁関係では少なくとも20数橋で流出や損壊の被害があったことが、橋梁通信社のまとめで分かった(11日現在)。調査が進めば、被害はさらに拡大するとみられる。

立川橋が崩落 NEXCO西で初めて

橋梁被害のうち、まず鉄道橋では、広島県のJR芸備線・狩留家(かるが)―白木山(白木山)間、三篠川に架かる鉄橋が流出した。NHKによると、川が増水して大量の流木が鉄橋に覆いか

ぶさっていたという。

西日本高速道路会社提供

道路橋では、高知自動車道の新宮インターチェンジ(IC)―大豊IC間の上り線、高知県大豊町の谷川に架かる「立川橋」(上り線、橋長63m)付近で土砂が流出、橋は崩落したか(写真左)。西日本高速道路会社によると、高速道の橋が崩落したのは同社管内で初めてという。

 

北海道遠軽町では、道道の湧別川に架かる「いわね大橋」で、増水により橋脚が沈下し、橋桁が「く」の字に曲がった状態で橋面が大きく沈んだ。

北海道・網走建設管理部によると、7月9日時点では依然として水位が高いため、点検・調査・原因究明等は実施できていない。水位が下がるのを待っている状態だという。

同大橋は橋長337m、幅員は車道6・75m+歩道2・25m(全幅9・85m)。橋梁形式は下部工が壁式橋脚、逆T式橋台、上部工が鋼10径間合成単純鈑桁、架設年度は1980年。現在は遠軽橋(遠軽安国線)を迂回路として利用している。

広島市 7橋が落橋  被害が市の広範囲に

広島市は、管理橋3026橋(2017年3月現在)の被災状況の確認を進めている。市道路交通局は10日現在で7橋の落橋を確認した。

被害が市域の広範囲にわたっている点、管理橋数が膨大な点等から、全数の把握が終わっていない。

落橋した7橋は次の通り。

①「仲橋」(なかばし)②市道安芸1区63号線「弘法橋」(こうぼうばし、橋長12・6m、幅員2m、架設年次不明)③市道佐伯5区59号線「恵下谷橋」(えげだにばし、橋長60m、幅員3m、1952年架設)④市道安佐北2区720号線「鳥声橋」(とりごえばし、橋長91m、幅員5m、1931年架設)⑤市道安佐北1区28号線「安駄橋」(あんだばし、橋長63m、幅員3m、1958年架設)⑥市道安佐北1区86号線「迫田橋」(さこだばし、橋長41m、幅員2m、1964年架設)⑦「轟橋」(とどろきばし)。

徳島でも被害相次ぐ

森谷橋

徳島県内では、県管理橋梁のうち、一般国道439号に位置し、小河川に架かる「森谷橋」(橋長5・6m、単純RC床版橋)が落橋した。石積みの上に設置されていた床版の受けが、流水による洗掘で石積みごと倒壊し、上部工が流出した。県の道路整備課は、応急復旧方針は未定とのこと。

馬谷橋

同じく同県管理で白地州津線の「馬谷橋」(橋長11・19m、単純RC床版橋)は、橋台が洗掘されている恐れがあり、全面通行止して詳細調査を行っている。

同課は、美波町落合の県道36号日和佐上那賀線に位置する「落合橋」の落橋も確認している。同橋は人・車ともに、ほとんど通行していない、という。(写真は徳島県提供)

 

 

岡山、呉でも

また、岡山市の人道橋「幸福橋(しあわせばし)」(同160m、木造一部鉄筋)が増水で流出。広島県呉市の黒瀬川に架かる同「真光寺橋」(同170m、木造)も流された。