高知道 立川橋流出から6日後に迅速な通行再開 NEXCO西

反対車線・千本川橋の健全性確認 足立敏之議員「心から感謝」

西日本豪雨(平成30年7月豪雨)で高知自動車道上り線の立川橋が7月7日に流出した後、NEXCO西日本は6日後の13日に同下り線の千本川橋を片側1車線の対面通行で通行を再開した。速やかな通行止め解除を実現した背景には、千本川橋の健全性を早期に確認できた点が大きい。

高知道の現場でNEXCO西日本の職員から説明を受ける足立議員(左)

 

 

現地を視察した足立敏之参議院議員(自民党)は、「迅速な対応に心から感謝する」と述べた。

特殊高所技術(ロープ高所作業)等が活躍

特殊高所技術(ロープ高所作業)。人がぶら下がっている

同社によると、下り線の千本川橋で①路面調査②特殊高所技術(ロープ高所作業)③載荷試験④橋梁点検車―等を用いて点検を行い、その結果、健全性を速やかに確認した。

路面調査では走行性に影響を与えるような異常な段差・ずれ・桁遊間がないこと、下部構造の近接目視点検では特殊高所技術を用いてコンクリートの剥離・ひび割れがないこと、上部構造の近接目視点検では橋梁点検車を用いてコンクリートの剥離・ひび割れがないことを、それぞれ把握した。

散水車による載荷試験

さらに、散水車4台を用いた載荷試験を行い、活荷重載荷に伴う上部構造の異常たわみ・異常振動がないことも確認している。

被災当日の7日に路面調査、翌8日に残り3つの調査を実施した(写真はNEXCO西日本提供)。

対面通行 安全を確保

片側1車線の対面通行の確保にあたっては、新宮IC~大豊IC間で上下線の通行を切り替えるための「わたり線」を中央分離帯部に2か所設置し、13日から約8㎞にわたって対面通行規制を開始した。

具体的には9日から中央分離帯へのポストコーンや規制標識、トンネル照明施設等の設置、わたり線部の土工・舗装工を実施。わたり線では、急に車線がシフトすることや交通安全上の配慮から、突起型路面標示やガードマンの配置、矢印板、クッションドラム、注意喚起看板とLEDによる表示板による注意喚起等に力を入れた。

また、下り線の影響が懸念される土砂崩落後ののり面について、10、11日に学識経験者による現地調査を実施した上で、のり面への傾斜計設置等を行い、常時監視体制を構築した。

同社は今後、落下して土砂に埋まっている上部工を掘り出した後、損傷の状況等を調査し、今回のメカニズムを十分検証する予定だ。学識経験者や橋梁メーカー等の協力を得ながら、究明したメカニズムに基づき、復旧方法に反映する計画だという。