横丁(12)永代橋 最先端の技術 そして「美」

永代橋には二つの顔がある。安倍首相は4年前の国会の施政方針演説で東日本大震災からの復興を語る際、墨田川に架かるこの橋に触れた。「(関東大震災後の復興で)コストがかさむなどの反対論を押し切って導入された当時最先端の技術は、その後全国に広がり、日本の橋梁技術を大きく発展させた」。コスト云々はどこかの役所に聞かせたいが、詩人の長田弘さんはその翌月、日本記者クラブでの講演でこの演説を紹介し、「永代橋にはもっと重要なことがある」と続けた。橋を設計した太田圓三が一番大切にしたのは、「美観」だったと。

(中略)

荘重で雄大なデザインは、「東京の門」とされたのにふさわしい。清洲橋や勝鬨橋とともに、国の重要文化財。車でスッと通り過ぎてしまうのはもったいない。きょう、震災忌。

(全文は「橋梁通信」9月1日号でご覧ください)