一輪挿し(12)

夕ぐれの永代橋に立つわれと

並びて『秋』も行く水を見る

与謝野鉄幹

鉄幹という人は、妻晶子の鮮烈な存在感に比べるとやや印象が薄い。文芸誌「明星」やロマン主義云々より、国語教師時代に教え子と相次ぎ問題を起こし、晶子に出会う前にも結婚と同棲を繰り返した話が世間に伝わる。何やら悲しい。そんな男を、夕暮れの永代橋は感傷的にした。墨田川に水は流れ、秋が行く。自分はどこに流れ行くのか。心の闇をのぞいているようでもある。(以下、略)

(全文は「橋梁通信」9月15日号でご覧ください)