橋に咲く クリテック工業 石戸杏奈さん

伸縮装置の重要性 周知に注力

「公共事業は『残る仕事』。担当した現場を後になって眺めると、改めてやりがいを感じます」。

東京農業大学で植物遺伝子工学を学び、食品系への就職を考えていたが、縁あって専門外の伸縮装置メーカー・クリテック工業に新卒1期生として入社した。

橋梁の知識は皆無。若林勇二社長に付いて全国を回る中で一から学んだ。

施工管理も積極的に担当し、現場数は多い年で数十件にも。都発注で元請になったときは、現場代理人として、夜間工事の調整に苦労した。

最短期間で土木施工管理技士1級を取得。入社5年目に主任、8年目の昨年、係長に昇進した。現在は後進の育成にも注力。業務拡大を図る会社の最前線にいる。

また、総合情報サイト「伸縮装置Navi」を提案、自ら立ち上げた。「伸縮装置は橋の寿命に大きく影響するので、発注者や設計会社の方がより多くの知識を得られるようにと。一人でも多くの方に正しい知識や新しい情報を得てもらいたい」という。

昨年は東京・永代橋の補修に携わった。「著名な橋はこれからも手掛けたい」と意気込む。

休日は「非日常を楽しみたい」と、映画館や遊園地へ。夫のために手間暇かけた愛情料理も忘れない。西東京市出身。

(工務部 係長)

※橋梁通信2018・9・15号掲載