修繕か 撤去か 橋梁管理の最前線 夕張市を取材 

「道路メンテナンス年報」で、自治体が管理する橋梁の維持が大きな課題であることが改めて浮き彫りになった。修繕か、撤去か。国内唯一の財政再生団体である北海道夕張市を訪ね、橋梁管理の最前線を取材した。

「居住地のほか、田畑など市民の財産がある場所で、う回路がない橋を優先して補修する」

同市庁舎3階の土木水道課で、熊谷修課長(59)がそう話した(写真左)。

同市の「まちづくりマスタープラン」(都市計画の基本的な方針)は、財政規模に見合ったコンパクトシティを実現するため、2つの「骨格軸」、1つの「都市拠点(清水沢地区)、」4つの「地域内再編地区」という将来像を掲げている。都市機能の集約を目指すので、橋梁を含めて、どの施設を手放すかという課題に、他の自治体に先駆けて直面している訳だ。

土木水道課は、道路・橋梁のほか、河川、都市公園、上下水道等も管理する。

そのうち橋梁は、管理78橋のうち2017年度までに76橋の定期点検を実施した。

夕張の町を支える橋

うち判定区分Ⅳが「大黒橋」(だいこくばし)の1橋、区分Ⅲが13橋に上った。

(中略)

別れ際、「2巡目の点検以降、点検が先か、補修が先か。今後、更に悩みが増す」とつぶやいた。

 

夕張市 北海道のほぼ中央に位置し、東西約25km、南北約35km、面積約763㎢。1891年(明治24年)の炭鉱開始で栄え、一時は大小24の鉱山、人口12万人を数えた。1965年(昭和40年)以降に次々閉山。2006年(平成18年)に市財政が破綻し、翌年に財政再建団体(現・財政再生団体)になった。現在の人口8221人(8月末)。

(全文は「橋梁通信」9月15日号でご覧ください)