橋梁長寿命化の最新技術 東大で講習会開催 IPH工法協会

加川理事長

IPH工法協会(加川順一理事長)は9月10日、東京大学本郷キャンパスで「橋梁の長寿命化に関わる講習会」を開き、約100人が参加した。

同協会はNPО橋守支援センター静岡(理事長・長山智則東京大学大学院准教授)と連携しており、

長山准教授

まず長山理事長が、東大で進めているインフラ性能評価の研究事例について講演した。

スマートフォンで簡易に構造物を計測、評価するシステムをについて、ゴム支承の剛性や路面の凹凸、車両重量や過積載車の衝撃を推定した実証実験について報告。伊の落橋や中央道・笹子トンネルの事例を挙げ、構造物の軽微な事象から破壊モードを想像することの大切さを訴えた。

続いて、同センターの金田学事務局長が、実際に調査、点検、補修に関わった個別事例を説明し、橋梁の適正な

金田事務局長

な維持管理を行うための問題点などを述べた。

塩谷智基京都大学大学院教授は、

塩谷教授

「先端非破壊検査手法によるコンクリート構造物の劣化評価」について講演した。NEXCO西、阪神高速、NEDОのほか、一般企業と連携し、「AE(=材料の変形や破壊の際に弾性エネルギーを音波として放出する現象)計測」を利用した構造物の非破壊による現状把握手法などを解説した。

最後に、加川理事長が、IPH(内圧充填接合補強) 工法の特徴である①空気と樹脂の置換②高密度充填③高度回復・耐久性向上④鉄筋防錆・中性化抑制⑤経済性の向上・環境対策について、数値を示しながら説明。橋梁等の長寿命化を目的とした施工事例も紹介した。