29年度 土木学会田中賞 作品部門受賞橋梁 発注者コメントシリーズ

栄えある「土木学会田中賞」(29年度)を作品部門で受賞した橋梁をシリーズで紹介する。発注者側のコメントを中心に掲載することで、橋への「思い」がより伝わってくる。

(掲載写真は発注者等からの提供)

「田中賞」とは

「日本の橋梁界、鋼構造界の育ての親」(土木学会・田中賞選考委員会ホームページ)である田中豊博士にちなんだ表彰制度。土木学会賞の一つであり、正式名は「土木学会田中賞」。業績、論文、作品の3部門がある。このうち作品部門は、橋梁などの新設・改築で、計画・設計・製作・施工・維持管理などの面で優れた特色のあるものに贈られる。橋梁は多くの人の共同作業の成果という考え方から、授賞対象は特定の組織・個人ではなく、あくまでも作品そのものとされる。

田中豊博士 1888(明治21年)-1964年(昭和39年)。旧鉄道院技師を経て、1923年(大正12年)の関東大震災後に設けられた帝都復興院(のち内務省復興局)の初 代橋梁課長として、隅田川に架かる永代橋や清洲橋など名橋の設計責任者を務めた。この頃、新潟の萬代橋も設計している。1925年(大正14年)から東京帝国大学教授(当初は兼務)。土木学会会長、本州四国連絡橋調査委員会委員長等も歴任した。

同ホームページによると、田中博士の逝去後、遺族から学会振興の一助にと基金が寄付された。有志からも「博士の功績を記念する事業を」との提案があり、多くの個人・団体から寄付があった。これらを合わせた基金で、1966年(昭和41年)に田中賞が発足した。