忘れない 海峡横断プロジェクト 6 紀淡海峡② 期成同盟会コメント

紀淡連絡道路実現期成同盟会(事務局・和歌山市交通政策課)のコメント

平成27年に新たな国土形成計画が策定され、これを踏まえて翌年に関西広域地方計画が策定された。この計画では関西におけるインフラ整備の遅れが指摘され、東京一極集中からの脱却が課題の1つに挙げられている。今後、各広域ブロックの自立的な発展と相互の交流・連携により成長力を高めていくことが必要であると考える。また、東日本大震災、大阪府北部地震等の自然災害を受けて、国全体のリスク分散や第2国土軸としてのリダンダンシー機能の確保も大変重要であると再認識し、南海トラフ巨大地震等の大規模自然災害への備えとして、「強さ」と「しなやかさ」をもった国土の強靭化に取り組むことも合わせて必要であると考える。

和歌山市では高速道路のミッシングリンクが解消してきているが、さらに関西全体としてネットワークをより強化するため、大阪湾環状道路、関西中央環状道路、関西大環状道路の要をなす紀淡海峡ルートを通る道路の整備も必要だ。

また、新幹線が通った地域では、観光やビジネスなど、様々な交流機会が拡大し、企業立地や人口増加が進み発展していることから、紀淡海峡ルートを通る四国新幹線の整備が必要と考える。

これらは基幹的なネットワークを形成し、関西全体、また四国や西日本も含め、交流人口の拡大や産業の活性化に寄与することから、早期の実現を期待する。今後も和歌山県や近隣都市とも連携し、早期実現に向けての促進活動を展開してまいりたい。

 

〇紀淡連絡道路実現期成同盟会存続の必要性について

近年の社会経済情勢から「紀淡連絡道路」を取り巻く状況は大変厳しく、本同盟会では負担金等の見直しを図りながら事業内容を維持してきた。

しかしながら「紀淡連絡道路」は大阪湾環状道路等の基幹的なネットワークの要であり、その経済効果や交通利便性の向上、またこれまで関係が希薄であった地域間交流の育成など、あらゆる可能性から関西全体の発展が考えられるビッグプロジェクトである。

大きな構想は、一旦火を消してしまうと、万が一国の情勢が変わり、機運が高まったとしても再び火を灯すことは困難であり、継続的な活動は必要であると考える。

平成20年に閣議決定、平成27年に改定された国土形成計画(全国計画)でも、紀淡連絡道路などの海峡横断プロジェクトは「長期的視点から取り組む」とされている。今後も粘り強く地道な活動を積み重ねながら時が来るのを待つという姿勢で、会を存続していくことが重要と考える。