往年の技術者が記念会 本四・下津井瀬戸大橋 開通30周年

「命かけた吊橋事業」

「下津井瀬戸大橋」の補剛桁JV関係者と本四公団OBの計26人が10月14日、架橋地の岡山県倉敷市児島のせとうち児島ホテルに集まり、同橋の開通30周年記念会を開いた。補剛トラス桁の設計・製作・架設に携わった往年の技術者たち。設計部会長だった佐藤哲也さん(78)は、ライトアップされた橋を眺めながら、「青春をかけ、命をかけて挑んだ業務だった」と振り返った。

 

深夜まで議論の日々

記念会は、旧設計部会が製作・架設の両部会にも声をかけて開かれた。

設計部会の正式名称は、「下津井瀬戸大橋補剛桁JV設計部会」(事務所開設1984年2月~85年12月)。宮地鐵工所・三井造船・日本鋼管・松尾橋梁JV、日本橋梁・トピー工業JV、片山鉄工所・函館どつくJVの計8社約20人で構成していた。

本四架橋を志望してファブに入り、会社を代表して集った技術者たちだ。道路・鉄道併用橋の各種構造について、毎晩のように深夜まで会社の枠を超えて議論した。「とにかく楽しく、有意義だった」と口をそろえる。

部会解散後も新年会、忘年会、メンバーの転勤・転籍など、ことあるごとに集まってきた。岡山での定例会は10周年、20周年、そして昨年に続き、今年が4回目。

席上、架設部会にも関与した江藤徹郎さん(67)は、部材取付時のエピソードを紹介。手弁当で対応してくれた函館どつくに感謝していると話すと、同社OBの岩崎亨さん(71)が感極まって涙を流す場面もあった。

(中略)

下津井瀬戸大橋 しもつい・せとおおはし。岡山、香川県境の下津井瀬戸に架かる張出径間付単径間補剛トラス吊橋。橋長1446・6m、中央支間940m。1978年10月に着工し、88年3月に完成、同4月に開通した。

(全文は「橋梁通信」11月1日号でご覧ください)