都心の鋼橋塗替工事 関係者らに公開 ヤマダインフラテクノス

循環式エコクリーンブラスト

ヤマダインフラテクノス(愛知県東海市、山田博文社長)はこのほど、都心部の鋼橋塗装塗替えに塗膜除去・素地調整程度1種を確保するものとして採用されたエアーブラスト「循環式エコクリーンブラスト工法」の現場を関係者らに公開した(写真)。

同工法は、金属系研削材を循環して再利用することで、産業廃棄物の排出量を従来の40分の1にまで減量可能。環境に優しく、減量の分だけ処理コストとCo2排出を削減できる。また、発生する粉じんが非常に少ないため、作業環境を改善し、人体への影響を抑えられるなど、優位性が高い。さらに説明によると、施工方法、安全対策を所轄の労働基準監督署より承認を受けた上で作業を実施しているという。

2010年に研究会を発足させてNETISに登録、技術と機器設備の支援システムを充実させてきた。14年に国土技術開発賞・地域貢献技術賞、17年に愛知環境賞、18年に環境大臣賞と、数々の受賞も手伝い、施工実績は全国で急増している。

今回はビルの過密地域で、粉じんと騒音対策が求められるなど、制約の多い現場だった。ブラスト施工時に発生する主音源は、実際に研削材を照射している作業場ではなく後方設備の発電機、エアコンプレッサー、真空回収装置などである。このためこれらの設備をコンパクト化し、4tトラック1台に載せた「車載型プラント設備」を用いた。これは使用場所を選ばず、搬出入も容易だ。そしてトラックの荷台周りに骨組みを設け、そこに吸音板の付いたポリカーボネート製パネルを取り付け、機器の騒音を最小限に抑え、ビルの上部階に及ばない工夫もなされた。

参加者らは同社社員から工法の概要説明を受け、その後、防護服、防じんマスクを着け、橋桁下の施工現場で行われたブラスト作業を見学した。

参加者側は、「鋼橋の塗装塗り替え工事では、産業廃棄物対策が大きな課題だった。循環式エコクリーンブラスト工法による産廃減量化やコスト削減に期待している」と語った。