橋に咲く カボテック 吉佐由佳さん

「カボコン工法」普及を目指す

徳島県阿南市にあるカボテックの事務所。外勤から若手社員が戻る度、明るい声で「お疲れさま」と声をかけていた。皆がホッとした顔をする。

同社は、炭素繊維集成板「カボコン工法」の普及に力を入れている。

阿部茂且社長が将来的な構想を社員に語りかけると、その横で静かにうなずいたり、社長の言葉を補足したりしていた。

「鋼板接着にも代替できる軽くて強い材料です。施工性や耐久性などが理解されれば、実績が増すと確信しています」

社長とは、前職の地場ファブ時代の同僚だった。結婚・出産で退社したが、社長が独立して図面作成を依頼されるうち正社員になり、12年が過ぎた。

3年前、専務に就任した。図面や数量計算書の作成と確認、経理関係など後方支援の全般を担う。

「元々建築鉄骨の原寸に従事していたこともあり、コツコツと数字を見たり、図面を作成したりするのが楽しいです」

ある橋の補修工事で自社工法が指定された際、その工事に本当に適しているのか検討した結果、他社工法に優位性があると気付き、客先にそのまま報告したことがある。

「当社の利益がゼロになっても、お客様には将来的にマイナスだと思えば、適した工法を勧めるよう心がけています。頼めば必ず悩みを解決してくれると、信頼される会社であり続けたいからです」

週末は子供3人とソフトテニスを楽しんでいる。

(専務取締役)

※橋梁通信2018・12・1号掲載