一輪挿し(17)

年の瀬の 上げ潮となり さくら橋

深見けん二

川の河口近くは満ち潮で逆流する。その勢いは強く、月と地球のドラマを眼前にした思いだ。さくら橋の名は各地にあるようだが、作者は橋の下を上る潮に宇宙の力を感じていたのかも知れない。

(中略)

作者は会社員として過ごしながら、山口青邨らに師事して句作に励んだ。「ビアホール 椅子の背中を ぶつけ合ひ」と、それらしい句もある。

(全文は「橋梁通信」12月1日号でご覧ください)