国内初 4DとTSで上部工建設 プリズム採択 IIKなど4社

中国地整・松江国道 多伎インター橋で

国土交通省中国地方整備局・松江国道事務所は、「湖陵多伎(こりょうたき)道路多伎PC上部工事」で、橋梁工事として国内で初めて「CIMモデルの4次元(4D)化とトータルステーション(TS)の組み合わせ技術」を使い、多伎インター橋・上部工を施工中だ。最新技術の活用により、一部作業で最大40%の省力化が図られるなど、労働生産性の向上と品質管理の高度化などを実現する取り組みとして注目されている。

生産性向上、品質管理に

TSとCIMで床版高を確認

湖陵多伎道路多伎PC上部工事の元請「IHIインフラ建設」(東京都江東区、徳山貴信社長)を代表とするコンソーシアムが、国土交通省が内閣府「官民研究開発投資拡大プログラム」(PRISM=プリズム)の枠組みを活用して実施する「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」の試行工事として応募し、今年10月に採択された案件だ。

 

MRで鉄筋組立完了後の配筋チェック(右端の男性がレンズを装着して鉄筋位置を見る)

コンソーシアムは、総合マネジメントを担うIHIインフラ建設のほか、情報管理の「IHI」(東京都江東区、満岡次郎社長)、CIMモデル・データ作成の「オフィスケイワン」(大阪市西区、保田敬一社長)、出来形計測対応・計測結果とりまとめの「千代田測器」(東京都台東区、平野啓太郎社長)の4社で構成する。

現場では、4D可視化で作業リスクを共有し、工程管理や、MR(複合現実)を用いた鉄筋配筋の出来形確認、TSとCIMを組み合わせた床版計測高の高度化などを図るとともに、遠隔からの監督検査などにも取り組んだ。

元々CIM試行工事だったため、新しい取り組みを4社で導入する予定だった。

コンソーシアム責任者の中村定明・IHIインフラ建設開発部長は「実工事では、現時点でできることと、できないことが把握できた。試行錯誤しながら、今後も積極的に活用していきたい」としている。(以下、略)

(全文は「橋梁通信」12月1日号でご覧ください)