炭素繊維集成板「カボコン」 床版や桁補強 実績100件に近付く カボテック

女性が片手で

カボテック(徳島県阿南市、阿部茂且社長)の主力商品「カボコン工法(CCFP・CABOCON)」の採用が、RC床版や鋼桁の補強など橋梁長寿命化工事を中心に、全国で100件に近付いた。

カボコンは炭素繊維の集成板で、「鉄の強度と繊維の軽さ」が売り物だ。

同工法はカボコンを構造物に接着させ、母材の強度を高めるもの。母材は鋼でもコンクリートでも適用できる。

幅50mmで、厚さは1・2mm、2・4mm、6・0mmの3種ある。

2・4mm厚までなら、延長50mのロール状の荷姿を女性が片手で持ち運べるほど軽い。(写真右)

 

施工手順は、①接着面を電動工具で下地処理し、油脂などの汚れを除去②専用のエポキシ樹脂接着剤でカボコンを貼り付け③ローラーで押さえ、余分な接着剤を取り除くー―というシンプルさが特徴だ。

補強後の構造物の強度は、接着したカボコンを外鉄筋と考える「終局状態設計法」(限界状態設計法)で検討する。

このため、会計検査院がかつて問題視した過剰補強を回避できる。軽量なので、母材の荷重増もほとんどない。

4方向成形板も開発

同社は、炭素繊維を4方向に編み込んで成形した新しいカボコンを開発した。

阿部社長は「鋼桁の当て板補強の代わりにも活用できる。通常では必要な通行止めなど交通規制なしで、市街地でも施工が可能」と、メリットを説明。「製品の供給・施工の指導体制を強化し、さらなるニーズに応えていきたい」と抱負を述べている。

同社は、年あたり延長2000mの実績を3年後には5倍に伸ばしたい方針だ。