橋に咲く 三井住友建設 小森葵さん

現場の経験生かして

建築や土木に興味を持ったのは、大工だった祖父の手仕事に触れながら育ったから。北見工業大学卒業後、「現場で働きたい」と2016年、三井住友建設に入社した。

まず配属されたのは、300人もの職人が働く大規模な新名神の楊梅山高架橋の現場だった。

朝礼での安全指示、工程や検査予定などの説明を担当。その後は材料の内容、数量、寸法等の確認、測量や型枠セットなど、現場の仕事を一通り行った。

不慣れから、搬入物が多過ぎたり、コンクリート数量を間違えて職人に怒られたり。そんな時、「先輩がご飯を食べに連れて行ってくれて。励ましで頑張ることができました」。

次の兵庫国道の蒲江高架橋の現場では、職員は所長と2人だけ。職人も顔が分かる12人ほど。その分、多くのことは自分で判断しなければならない、責任感が違った。段取りが重要で、職人との対話を大切にし、作業しやすい環境作りを目指した。

「橋梁を作り上げるには、多くの人の力が必要で、こんなにも大変なのかと実感できたことが、とても財産になりました」。

今年10月から初めての東京本社勤務。今は工事現場の生産性向上のため、事務作業を簡単にするソフト導入支援を行っているが、これには現場での経験が非常に役立つ。

何事にも前向きに柔軟に取り組む姿に、将来は会社を背負う存在にと、周囲の期待も高まる。「結婚して子供が生まれても、現場に戻れたらいいなと思います」と笑顔で応えた。

(土木本部 土木工事監理部 土木管理グループ)

※橋梁通信2019・1・1号掲載