受注者の嘆き3 専門家としての誇りがあるのに
良い仕事で減額に疑問
北陸地区・ブラスト専門工事業者 42歳
鋼橋塗替え塗装工事で、素地調整程度1種の現場での出来事が今も納得いかない。塗膜厚の関係からブラスト研削材の設計数量が、1㎡25㎏と規定されていた。
当社の腕の良い職人が、その技術力を駆使して1㎡20㎏で打ち終えたところ、発注者が現場トータルで減らした8t分の研削材の料金を工事契約額から減額するという。工事元請からは、バカ正直にやるなと叱られた。
せっかく良いことをしているのに、評価されないのは、どういうことだろうか。未熟な作業員に打たせた方が良かったのだろうか。
(以下、略)
構造専門家、防食は素人
九州地区・塗装工事業者 51歳
県内トップとされる調査会社が、明らかに鉛・PCBが含有している鋼橋の塗膜を調査して、有害物は「含有なし」と判定。そのまま報告書を記載した。
当社がその現場を下請で受注し、私が現場に出向いたところ、架設された年代と塗装系から、鉛・PCBが確実に含有されていることが、ひと目でわかった。事を荒立てたくはなかったが、そのまま工事をすると危険だったので、既設塗膜を成分分析してデータを基に現実を示した。
(以下、略)
(全文は「橋梁通信」12月15日号でご覧ください)