「海外でも体制整備図る」 循環式ブラスト技協 カンボジア補修、完工へ

国際協力機構(JICA)の無償資金協力(ODA)案件として実施されていたカンボジアのチュルイ・チョンバー橋改修の再塗装工事。「循環式エコクリーンブラスト工法」の国外初採用として注目されたが、工事は順調に推移し、間もなく完工を迎える(工事詳細は本紙8月1日号)。

同橋は1963年に日本の援助で建設されたが、内戦中の爆破で鋼橋部分(265m)が落橋し、1992年に当該箇所を日本のODAで架け替え。老朽化が進んだことから、ODAでPC橋部分(87・80+87・80m)架け替え、渡河部(鋼橋、同540・40m)の鋼橋再塗装などが行われた。施工は大林組。

板張り防護設備

工事のうち、再塗装(外面約2万㎡)の素地調整に、同工法が研削材の再利用で産業廃棄物を40分の1に減らせることが評価・採用されていた。

同工法を開発・普及する日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会の山田博文理事長は「海外のインフランメンテナンス事業でも、現地の政府や自治体は環境対策を念頭に置いてきている。そのため、ごみを減らせる本工法のニーズが高まると考える。今回の経験を活かし、国内同様に施工できるよう、さらに体制を整備したい」と話している。