橋のたわみを簡易に測定 TTES社 加速度利用で

道路橋のたわみを簡便に計測し,メンテナンスに役立てる点検機器「INTEGRAL」を、鋼構造物の設計・調査・点検コンサルタント「東工大発」ベンチャー企業TTES(東京都目黒区、菅沼久忠社長)が開発している。

たわみ点検のセンサー

たわみの計測は従来、橋の下が河川などの場合は不動点の設定が難しかったが、車両通過時の加速度を計測し、その値をたわみに変換する手法で、たわみ計測を容易にした。

キャッチフレーズは、「設置して、押して、通すだけ」。アンカーで固定した冶具の上に加速度センサーをワンタッチで設置、スイッチを押し、荷重車を通すだけ、というシステムだ。

INTEGRALのパンフレットから(TTES提供)

センサーは特別な設定なしで自動実行し、車両の入退出も自動認識。活荷重によるたわみを、橋梁の振動まで含めて高精度で計測する。その結果は自動でクラウド上に保存・転送され、解析が行われる。表示単位は理解しやすいmm単位。作業者による誤差は発生しない。

昨年は浜松市、富山市などで150橋以上を計測した。

同社は利用場面として、新設橋は動的たわみの初期値を取得。経年劣化した橋ではたわみの時系列変化を把握することを想定している。Webアプリケーションを利用すれば、類似する橋との比較も可能という。

これまでは単純桁で使用してきたが、今年からは連続桁にも広げる予定だ。

「INTEGRAL」は、従来「TWM」と呼ばれていたシステムをIoT化に合わせて、名称を変更した。