SIPセミナー④ 土木研究所 大島義信氏

センシング情報から エンジニアが「探偵」として推理

 非破壊検査技術の適用と将来性

 土木研究所 大島義信氏

土木構造物における非破壊センシングは、目的が重要だ。目的とは、表面や内部の情報から、状態を評価することである。例えば亀裂を見つける点検でも、最終的な目標は亀裂を見つけることではなく、状態を評価することだ。

つまり、センシングで得た情報を状況証拠として状態を「推理」するようなものであって、エンジニアが探偵になって事件を解決するという訳だ。状況によっては難事件・怪事件をとなる場合もある。このとき、状況証拠に隠されたヒントを、いかに知り、いかに把握するかがキーとなる。

そこにある事実に気づかないことに対しては、データの持つ意味を解釈する技術(解析処理、AI技術、データマイニング)を導入する。新たな事実を獲得できない場合は、獲得できなかったデータを取得する技術(中性子、電子線)を採用する。こうして、「気づかなかった意味」を知り、「知りえなかった事実」を把握する。

例えば、画像から音を検出する技術がある。音楽が流れる室内に置かれたポテトチップの袋をガラス越しに外から撮影するだけで,音を再生する技術だ。画像には,人の目だけでは認識できない情報も含まれている例だ。(以下、略)

(全文は「橋梁通信」2019年1月1日号でご覧ください)