「鋼橋の長寿命化に貢献へ」 ブラスト施工技術研究会 発足から4年 会員倍増 

発足から丸4年が経過した「ブラスト施工技術研究会」(会長=小寺健史・極東メタリコン工業専務)は、当初の2倍の29社が会員に名を連ねる。この間、3つのワーキンググループ(WG)活動を展開。この度、研究会として初めて、会員企業が携わる鋼橋のブラスト工事現場の見学会を関西地区で開催した。

足場材の組み方に注目

「俺のSa2・5プロ」を開始

同研究会は昨年12月6・7日の2日間、全体会議、塗替え工事現場パトロール、仮設材視察などを行った。

1日目は「アドバンス・ミーティング」と題した会議を大阪市淀川区の新大阪ワシントンプラザホテルで開いた。

冒頭、小寺会長は、12月8日で設立から丸4年になることに触れ、「会として、一定の形が見えてきた。引き続き会員同士で切磋琢磨し、ブラスト技術の発展に寄与し、鋼橋など鋼構造物の長寿命化に貢献しよう」と呼びかけた。

ミーティングでは、研究会内のWG活動のうち、2グループから成果報告があった。

「安全WG」からは、興研の石川健彦リーダーが、鉄構塗装討論会で発表した安全衛生保護具の動向に来場者から関心が集まった点を報告。

「品質WG」からは、山川産業の濵崎有也課長が「俺のSa2・5プロジェクト」調査の経過を報告した。

ブラスト処理後の鋼材表面の表面除せい度を、ISO8501―1の代表写真例で目視比較する現状の評価法を踏まえたうえで、実際のブラスト施工者がどのような判断で、素地調整程度1種のSa2・5を判断しているかを調査したもの。

専門家でも判定に微妙な差異が出る結果となった(研究会HPに紹介)。

安全なブラストホース接続部に関心集まる

安全に関して真剣に議論

2日目は、現場パトロールと仮設足場の視察。

現場パトロールでは、西日本に位置する高速道路橋の大規模修繕工事の一環として実施されている重防食塗装工事(ブラスト施工・極東メタリコン工業)を見学した。

ホース接続部のネジ型

参加者は、実際の施工現場でブラスト装置の排気設備や、ブラストホースの接続部がネジ型になっている点など、数々のノウハウに関心を示した。

ブラスト装置メーカー担当者は「接続部はワンタッチのアタッチメント形式が確かに着脱面で楽だが、手間がかかるネジ型の方が安全性に優れる。基本に忠実な点に感心した」と話した。

足場材の視察は、エスアールジータカミヤ・兵庫東条センターで実施。進化型の吊足場Ⅴ-MAXやスパイダーパネルなどを見学した。

足場材を視察

施工業者の1人は「品質の良い施工には、作業性の良い足場が必要との思いを強くした」と再確認。会員と同社開発部との間で、積極的な意見交換が行なわれた。

小寺会長は「見学会を通じて、ブラスト工法の優位性をPRしたうえで、様々あるブラスト法を現場ごとに提案できるようにしていくこと、足場や研削材など製品ごとの特性を理解して、発注者やコンサルに提案できるようにしていくことーを確認できた」と評価した。