SIPセミナー⑪ 三井住友建設 春日昭夫氏

パネルディスカッションに先立って

三井住友建設 春日昭夫氏

18年8月に落橋したイタリア・ジェノバで落橋したPC橋・モランディ―橋(1967年竣工)の名前は、構造デザイナーのモランディ―からとられた。彼は橋梁・建築に多くの作品を残し、デザインは非常に斬新だった。

その名の付いた橋が架かる道路はイタリアとフランスを結ぶ重要な路線で、68000台/日という重交通。橋のケーブルは塔頂部で連続していた。コンクリート斜材はケーブルを何回かに分けて緊張することで圧縮状態を保持していた。完成後、ひび割れが観察されている。

モランディ―は79年の論文で、海からの塩分を含んだ風と、近くの製鉄所からの酸性の煙で、橋は劣化が進んでいると指摘。数年以内の補修を提案し、過酷な環境に対して表面を保護することを推奨した。

その後、補修・補強工事が行われたが、落橋までには次の経緯があった。(以下、略)

(全文は「橋梁通信」2019年2月1日号でご覧ください)