横丁(23)  リンゴの花びらは風に散っても

一文を寄せたからと、友から冊子が送られてきた。「美空ひばりファミリー倶楽部」。没後30年にして健在なファンクラブの会報である。ページをめくっていたら、「橋のたもとで」というタイトルが目についた。そんな歌、あったかな。調べていたら、「黒髪橋」という歌もあって、

(中略)

今の時代、若い人ならずとも意味は通じにくい。そういえば、〽私は街の子 巷の子も、〽潜りたくなりゃ マンホールも、異説はあるが、戦後孤児との注釈が欲しい。「歌は世につれ」だから、意味が後世に伝わらなくても仕方ない面もある。しかし、橋梁技術はそういう訳にいかない。暮らしと経済が成り立たないからだ。「協会の使命は橋を作る技術を後世に伝えること」。橋建協の新年交礼会(1月10日)での坂本眞会長の挨拶が胸にしみる。〽リンゴの花びらが 風に散ったよな。橋梁技術を散らしてはなるまい。

(全文は「橋梁通信」2019・2・15号でご覧ください)