「建設コンサルタント」刊行 長大の創立50周年記念出版 社会に分かりやすく記述

書籍「人と夢を技術でつなぐ 建設コンサルタント」が刊行された。長大(東京都中央区、永冶泰司社長)の創立50周年記念出版。建設コンサルタントの仕事を社会に分かりやすく説明するよう工夫されている。

永冶社長による監修のもと、加藤聡・経営企画本部財務・法務部部長と宗弘裕司・事業推進本部事業企画部部長が中心になって著作・編集した。

書籍は4章からなり、1章は「インフラが人々を笑顔にする」。同社がフィリピンで行った小水力発電所の開発を漫画で紹介し、建設コンサルタントを取り巻くビジネス環境やPPP、国際協力などについて、やさしく述べている。

2章は、建設コンサルタントの仕事を解説。3章は同社が国内外で携わった26事業を紹介している。橋梁はもちろん、災害復旧、学校給食センター、IT技術を活用した道理維持管理、自動運転サービス、希少動物保護など、実に幅広い。

4章では、永冶社長が「よりよい社会を実現するために」と題して寄稿。建設コンサルタントの使命は「安全・安心な国づくり」としたうえで、災害の激甚化とインフラの老朽化が進んだ状況に「なんとかしないといけない」と声を上げるのが役割と訴えている。

これからはPFIなどの手法を取り入れ、「計画や企画の段階から建設コンサルタントが主体的に関わって、発注者と一緒に考える」ことが必要とし、インフラを整備するだけでなく、それに関わるサービスを提供する「インフラサービスプロバイダー」が、建設コンサルタントの目指すべき姿の一つだと強調。インフラの「企画、計画、建設、運営管理までの一切を取り仕切り、全体をマネジメントすることが、これからの建設コンサルタントの役割」と強調した。

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建設コンサルタンツ協会の村田和夫会長は巻頭に寄せた「未来を創る建設コンサルタント」で、建設コンサルタントは「広く社会貢献をしている集団であると自負している」が、「一般の人にはその仕事の内容が理解されていないのが現状」と指摘。同書は「社会全般に建設コンサルタントを広く周知することを目的のひとつとしていることに敬意を表すると共に、感謝する」と述べた。

同書はクロスメディア・パブリッシング刊、1280円(税別)。

※「橋梁通信」2019年3月1日号掲載