「Jシステム普及を」 赤外線画像診断研究協会が説明会

赤外線画像診断研究協会(古川清司理事長)は、東京(1月30日)、大阪(29日)、高松(22日)の3カ所で、赤外線調査トータルサポートシステム「Jシステム」(NETIS平成29年度準推奨技術)の技術説明会を開いた。

国土交通省は2巡目以降の定期点検で、赤外線の非破壊検査技術などの新技術を積極的に活用する方針を示している。

説明会ではまず、同技術を開発した西日本高速道路エンジニアリング四国(エンジ四国)土木技術部長でもあり、同協会理事の松田靖博氏(写真左)が次の様に紹介した。

①NEXCO西日本四国支社が08年からJシステムを打音点検スクリーニングとして活用している。

②14~15年度の国交省政策局「次世代社会インフラ用ロボット現場検証橋梁維持管理部会」の新技術活用21技術で、遠望非接触で浮き・はく離を検出する技術はJシステムだけで試行的導入に向けた検証を推奨するとされた。

③15年度に各地方整備局の試行活用で、浮き・剥離領域の見逃しゼロで100%検出と評価。16年度にはコンクリート構造物の浮き・はく離を検出可能な非破壊検査技術として評価を受け、同年度の試行業務として10地整14業務で採用された。

エンジ四国の川西弘一氏は、従来の赤外線法に比べたJシステムの違いを、

①最適調査時間の把握、解析結果がリアルタイムで分かる。

②損傷レベルを3段階表示できる――などと説明した。

また、同社の山下民岐子氏がJソフトによる画像解析、機械学習(ニューラルネットワーク)の導入による解析作業の自動化と判別精度の向上、クラウドサーバー構築などについて述べた。

▼赤外線画像診断研究協会 橋梁点検の普及拡大、調査技術者の養成・活用などを図るため、Jシステムを開発したエンジ四国内に設立。技術説明と調査費の提示、情報提供、機器貸出し、調査研究、普及促進などをしている。全国のNEXCOエンジを中心に17社が加盟。今後は「Jシステム技術者」資格制度を設立するほか、技術講習会(講義・実習)を4月以降に東京、大阪、高松などで随時開催する予定。

※「橋梁通信」2019年3月1日号掲載