リペア会が定例会 大塚久哲会長「異業種で連携」

リペア会(会長・大塚久哲九州大学名誉教授)は2月7日、第24回定例会を香川県高松市内で開いた。

定例会では3人が特別講演。香川県土木部道路課の玉尾健一郎課長補佐は、同県内の道路の現状(管理延長10339㎞)、道路予算(4615億円)に触れ、今年度末までに完了予定の高松自動車道4車線化などを説明。管内1604橋のうち、14~17年度間の判定区分Ⅲが200橋あり、修繕していくと話した。また、耐震対策は対象108橋のうち、残りが3橋になったと紹介した。

香川高等専門学校の林和彦准教授は、コンクリートの劣化原因が初期欠陥によるものが多い状況を明らかにし、品質確保の重要性と業界の連携を呼びかけた。また、長期強度の確保、乾燥収縮の減少、アルカリシリカ反応の抑制などの効果がある「フライアッシュコンクリート」について、四国内の生産と利用状況等を説明した。

香川大学の白木渡副学長・産学官連携統括本部長は、地震対策で最悪の事態を避けるために配慮すべき事項として、地方自治体等の体制の強化、情報の共有・連携、人材の確保、BCP/BCMの促進、リスクコミュニケーション、データベース化・オープン化、国際貢献などを挙げた。

さらに、国土強靭化のための地域継続計画(DMCP)の早期策定と運用を訴えた。

大塚会長(写真左)は橋梁通信の取材に対し、次のように述べた。

「橋梁の効果的・効率的な維持管理のためには、発注の上流から下流まで、様々な異業種間の連携が必要。リペア会には材料メーカー、コンサルタント、施工業者等が集まっている。今後さらに、会員会社の保有技術・シーズを紹介し、発注者・ニーズにマッチングさせていきたい」

▼リペア会 土木・建築構造物の調査・診断、補修・補強工事をトータルかつ適正に提供するため、各々の業種から会社が集まり運営されている。事務局は大阪市西淀川区(KMC内)

フライアッシュ 石炭火力発電所で石炭が完全燃焼し、細かい粒子状の灰になって排出される途中、電気集塵機で捕集された副産物。

セメントに比べてCO2 排出量が少なく、環境負荷を軽減する。骨材として混合すると、コンクリート強度の増進、アルカリ骨材反応抑制などの効果があるとされている。

※「橋梁通信」2019年3月1日号掲載