主張(25)現場の記者は分かっている 年末年始の主要紙論調から⑤

(前略)

現場の記者は、公共事業には人々の暮らしを大きく変える力があることが分かっている。

(中略)朝日新聞の1月5日電子版で見たのは、「アクアラインの先に夢の一軒家」という記事だった。

「人波に押しつぶされそうになりながら暮らしていた」東京のサラリーマンが千葉・木更津に移り住み、あこがれの戸建てマイホームと、バスで座れる通勤時間を手に入れた、という内容である。

そんな暮らしが可能になったのは、アクアラインがあるからだ。記事はそれを「『夢の橋』とも呼ばれた」と評し、木更津への移住者が増えていることにも触れた。

現場の記者が公共事業の大切さを分かっている理由はおそらく、人々と触れ合い、ナマの姿を見て、声を聞いているからだろう。

たまたま同じ日、読売新聞千葉版にも同様の記事が載った。やはり木更津に移住してマイホームに住み、アクアラインで通勤するサラリーマンを紹介している。

記事によると、木更津から東京や神奈川に通勤する人は4千人近くに達し、川崎側と結ぶ高速バスは1日400便に上る。

インフラ整備は確実に人々の暮らしを変え、現場の記者はそれを理解しているのだ。

(以下、略)

(このシリーズ終わり)

(全文は「橋梁通信」2019年3月15日号でご覧ください)