社長放談 駒井ハルテック 田中進社長

合併10年へ  現場力が会社を強くする

「女性が活躍する会社」、「風通しが良く明るい会社」として定評がある駒井ハルテック。そんな社風は、2012年の就任以来、工場や現場に頻繁に足を運び、社員との会話を大切にしている田中進社長が作り上げてきた。「現場力が会社を強くする」。そう語る田中社長に会社の現状と今後の方向性を聞いた。

橋梁 売り上げの40%が目標

まず、市況の見通し。

「工場を有する当社としては、その稼働が業績に大きく影響します。とりわけ、新設橋梁を受注していくことが重要。状況は各社とも同じなので、し烈な受注競争は今後も続くと考えています」

同社は10年、創業136年の駒井鉄工と同98年のハルテックという、老舗の橋梁メーカー2社が合併して誕生した。

「橋梁には人も設備も長年投入してきたことにより、保有技術と実績があり、中心的な事業と位置付けています。

一方で、市場、事業環境の変化とともに、鉄骨(建築)の比重が増していますから、2つの事業が支えあっている形です。

17年度の連結売上高の内訳は、橋梁が36%でした。工場体制からすると、約40%が、橋梁に必要な数字と考えます」

(中略)

大型工事が相次ぎ完工 試金石の大規模更新に注力へ

同社は最近、大型工事を相次ぎ完工させた。

「第一に挙げたいのが、外環道・高谷JCTの工事です。規模、難易度、工期、収益性すべてが厳しく、私も3回ほど夜間作業に出向き、現場を励ましました。

関西では新名神高速の工事で、無事故、無災害を達成し、発注者から高い評価を得ました。熊本地震の復興工事では工期短縮に尽くしました。今後も毎年、こうした特徴ある工事を受注し、インフラ整備に貢献したいと考えます」

手持ち工事も多い。

「今年度後半には東北地方整備局、四国地方整備局、九州地方整備局から受注できました。

また、当社としては初の大規模更新事業となる東名高速・沼津~富士間のRC床版取替工事を異業種JVで受注しました。大規模更新の試金石ですので、人材を投入し、注力しています」

(中略)

技術力に自信と誇りを

社員への期待は大きい。

「会社の継続した成長のため、社会情勢や客先のニーズを的確にとらえ、新しい時代は自分が変えるという意識を持とうと話しています。

特に若い社員には、前述の特徴ある工事や、当社の新しい技術開発、施工法の改善・改良、コスト削減、生産性向上に資する現場施工の改善など、幅広く興味を持っていただきたい。当社の技術力に自信と誇りを持てば、将来は安泰。来年は合併から10周年の節目。まず今年をしっかりまとめ、新しい時代につなげていきたい」

中 進(たなか すすむ)氏 1953年茨城県生まれ、65歳。77年東京電機大学工学部卒、駒井鉄工入社。2007年取締役、10年専務取締役、12年代表取締役社長に就任。

(全文は「橋梁通信」2019年3月15日号でご覧ください)