横丁(26)「お迎えに上がりました。」 橋には古い着物姿の少女が

肩ひじ張らないライトノベルである。カバーにはマンガが描かれ、帯に「お仕事コメディー」とある文庫本が国土交通省内の書店でベストセラーだなんて、なんだか楽しくなる。

前号で紹介した竹林七草さんの小説「お迎えに上がりました。」(集英社文庫)。公用車運転手の秘密暴露でも、役人の終活でもなかった。「橋と柱と人柱」の章を読んだら、楽しいどころか、人々が古くから橋に寄せてきた熱い思いに触れ、厳粛な気持ちになった。主人公の若い女性は同省国土政策課(実在)の「幽冥推進課」(注はあえて省略)に就職した。訳あって土地に縛り付けられ、国土行政に悪影響を与えている死者の霊を「立ち退き」させるのが業務だそうな。

ある時、山中のダム建設現場に近い老朽化した橋を解体しようとしたら、なぜか重機が動かない。作業員の前には古い着物姿の少女が現れ、もうパニック状態。

(以下、略)

(全文は「橋梁通信」2019年4月1日号でご覧ください)