主張(27)水がないと新聞は印刷できないのに 足元を忘れたメディア②

(前略)

さて、そのサブ見出し「足元」である。足元とは、メディアを成り立たせるもの、ここではインフラを指す。それを忘れているのではないか。

(中略)

ダムは近年、災害対策で治水面がクローズアップされているが、利水面でも不可欠なのは言うまでもない。雨が降らないとメディアはダムの貯水量を一生懸命に伝える。

実は、「ダムは無駄」と書いた新聞は、水がないと印刷できない。

新聞の印刷工場では、湿度が適正でないと紙やインキの状態が悪くなる。とりわけ乾燥は大敵だから、空調管理が大切だ。

さらに、印刷方法は概ね、「水と油」の反発性を利用したオフセットである。刷版の画線部は油性、非画線部は水性になっている。水を当てると、油性のところだけ水をはじいてインキがのり、印刷できる訳だ。

印刷された新聞はトラックで各地の販売店に運ばれる。高速道路を含む道路網があって初めて、新聞は読者の手に届くのである。(続く)

(全文は「橋梁通信」2019年4月15日号でご覧ください)