SSPC年次総会報告② 「興味深い『パーシャルブラスト』」 関東アスコン 厚地一郎常務 

関東アスコン(東京都千代田区) 厚地一郎常務

SSPC2019 Coatings+ に4年ぶりに参加した。メインの目的は技術発表会と技術委員会への参加だった。新しく感じるテーマやトレンドはなかったが、ブラスト処理・重防食に関するアメリカの規模と盛り上がりは相変わらず圧倒的で、素晴らしかった。

日本人で私だけが聴講した”パーシャルブラスト”は、興味深い話だった。SSPCはこれを新しいブラスト処理規格に盛り込もうとしている。ISOでもJISでもSSPCでも現在、ブラスト処理手段としてスポットブラストとスイープブラストの定義はされている(ISO・JISではブラッシュオフブラストではない)。

それに加えて、SSPCで第三の処理手段”パーシャルブラスト”を盛り込もうという話である。作業者にはかなり難しい処理内容なのだが、達成できれば大幅な工期とコストダウンができると説明していた。

私の疑問点と他の質問内容からすると、ほぼ全員が「誰がどうやってそんな難しいブラスト処理をするのか?」という点で一致していた。

若い割にハイスペックの経歴の発表者は、すべての質問者に対し、「可能です。人間がやるなら習得すればよい。SSPCにはC7があるでしょう」と、平然かつ冷静な顔で回答を続けるだけであった。私個人としては、「なるほど、AI型ブラストロボット処理が前提なのだな」と勝手に納得し、心地よく帰国した。