柳澤昭洋さん 寄稿 想いでの端々(はしばし)③ 湘南ベルブリッジ(中)

日本橋梁建設協会提供(筆者が資料を一部加工)

基本的な構造は決まったが、アーチ部材その他のディテールのデザインにつては、景観設計を担当するエムアンドエムデザイン事務所が主導することになった。

意匠設計者と構造設計者が協同して設計を進めるということである。このような経験は初めてのことであったが、勉強させられることも多かった。この橋の意匠面での工夫を挙げる。

  1. ①アーチ軸線の形状をカテナリー曲線としたこと。また、アーチ断面は基部から頂部に向かって絞る形とし、上フランジ側にスリットを設けて、量感を減らし軽快感を出す。
  2. ②アーチ頂部のケーブル定着部を半円形のカバーで覆いスッキリとまとめる。
  3. ③青空と白い雲に映えるようケーブルの色をオレンジとする。
  4. ④主桁側面に曲面の化粧版を張り,柔和な印象を演出する。

構造的に特徴的なことを以下に挙げる。

  1. (中略)こうして、今までに殆ど類を見ない構造形式の橋梁が出現することになった。川の上に不細工な構造物を置かないということから、図らずもゲート性のあるモニュメンタルな形となった。

一つ残念なことがある。(以下、略)

 

(全文は「橋梁通信」2019年4月15日号でご覧ください)